治療について

トリガーポイント鍼療法

トリガーポイントとは、筋肉を包む筋膜(腱・靭帯・骨膜)に形成され、つらい痛みやシビレの症状を引き起こす原因のことを言います。

そして、トリガーポイントは痛みやシビレなどの症状とは離れた部位に存在することがあります。 当院では、的確に症状の原因となるトリガーポイントを検出し、鍼で治療していきます。

上記のような症状が改善されることにより、自律神経のバランスや内臓器官の身体機能の向上も期待出来ます。

最近の研究では超音波などの画像でもトリガーポイントの存在が確認され、医師もトリガーポイント注射を取り入れています。

筋膜矯正


筋膜とは、キャンディーの包み紙のように筋肉を覆う薄い膜のことで、全身の骨を前後左右から支えています。正常な筋膜は、多くのコラーゲンや水分を含み、しなやかで弾力性に富み、各筋肉を独立させることによりスムーズで自由な関節の動きを可能にしています。

慢性的なストレス(生活習慣、姿勢や動作)、外傷によって、身体の一部に緊張が集中すると、筋膜のコラーゲンが固まり始め、柔軟性や弾力性を失って、粘着性が増していきます(筋膜の癒着)。膜組織は、バランスをとろうとして、関連痛部位から徐々に全身へ変化が広がっていきます(身体の歪み)。

筋膜矯正は即効性がありますが、敏感な組織のため少々痛みを伴うことがあります。

関節調整・姿勢分析

関節とは、ご存知の通り色々な動作を可能にする役割を持ち、筋肉が関節を動かしています。しかし、関節の動きはそれだけではなく、筋肉を動かすことの出来ない関節自体の「遊び」が存在します。

外傷やストレスにより刺激が加えられると、骨と骨の適合性を求めてズレはじめ、筋膜を引っ張り支えようとして「遊び」が減少し、癒着し合い、痛みを発するようになります。このように動きが悪くなった関節に「遊び」をつけていく治療が関節治療です。

治療の際、痛みを伴うことは少ないです。

治療後の反応ならびに注意

筋肉・筋膜の異常なポイント(トリガーポイント)を触診で評価したうえで、そのポイントを含め癒着した筋膜を矯正、ならびに筋膜の主成分であるコラーゲン線維とエラスティン線維の絡み合いをとると、2〜3日炎症を生じることがあります。

これは正しい身体の反応。(人によってはもみ返しのように感じる事も)

その後、コラーゲン線維が再生し、正しい配列に戻ることで正常な状態へと回復し、痛みも取れます。

3日後くらいから痛みが引き、1週間後には元の痛みも減少しているはずです。