改めて斜角筋と頸部外傷との関係

主訴は左側の肩から背中、腕にかけてのなんとも言えない違和感 でした。触診した感じは一見それほど悪そうに思えないのですが、それが落とし穴なんですよね。悪すぎて筋膜組織が深部に吸い込まれているのです。このような症例はとても大変ですが、なんとしても改善してあげたいと心に強く思うのです。まずは斜角筋に念入りに鍼を打ちます。横向き、仰向けでかなりしっかりです。数回治療を行っていたところやっと吸い込まれていた組織が盛り上がってきてくれました。それと同時に頚椎も触診しやすくなってきたのです。改めてその患者さんに言いました。「大昔絶対に首の外傷してますよ 必ずやってるはず やってなかったらこんな組織の状態にならないですよ 仕事しすぎとかそうゆうレベルじゃないんですよ」って。患者さんは「うーん、なんだろうって」 私は「思い出したら教えてくださいね 例えば電柱に顔面ぶつけたとか、殴られたとか・・・」
そんなやりとりをして数回後の治療の時に患者さんが「先生、実家の両親に聞いてみたんですよ そしたら私って昔てんかん発作をよく発症してたみたいで、その時によく頭から倒れてたって言ってました」「なるほど そうだったんですね それは大変でしたね」
身体は正直なんです。 診る側はもっと正直でいたいと思ってます。

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