たまたま同じ疼痛部位

お二人の患者さんです。ともに「臀部の奥が痛くてどこだか探せないんです」というものです。臀部は臀部でも尾骨の先端と大転子を結んだ線より2センチぐらい大腿部に下がったエリアです。触診しても悪さを感じません。悪さとは、もちろん組織の硬さもあるでしょう、陥没してても怪しい時もあるでしょう、組織が菲薄化していると感じるかもしれません、もちろん膨隆も感じるでしょう。今回の2例は組織が菲薄化していましたので、これは鼠径部の深部が悪いと確信しました。患者さんには「臀部の奥、付け根の奥 最終到達地点は同じです 鍼を打つ時に前から打つか後ろから打つかの問題だけですから前からの方が当てやすいので付け根から行いますね」と伝えました。やはり置鍼中に尾骨の先端と大転子を結んだ線より2センチぐらい下がった大腿部エリアに重だるさが出現してきましたので、おそらく再現痛ではないかと判断しました。今後は、付け根が改善してくると逆に臀部を叩きたくなる衝動に駆られてくることがあるんです。症状の歴史を遡る感じですね。前もって伝えておくことが良いかと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です