外側広筋と前傾姿勢 ♯2

本日来院された70代の男性です。
お仕事は大工さんで50年以上従事しているそうで、主訴は腰痛で特に左側。
その方の原因は二つでした。一つは20年前に右側脛骨の骨折による右短下肢と長年大工さんをなさってきたことによる外側広筋性腰痛です。一つ目の骨折の後遺症による構造性短下肢はインソール入れることが望ましいのでお勧めしました。右側の腰痛は短下肢側に起きているものと思われます。二つ目の職業によるものは主に大工さん、造園業に多い外側広筋由来の股関節外旋で膝関節が屈曲変位をしていて上半身は下部胸椎の後弯、巻き肩を抑制するための肩甲骨過剰内転、前方頭位でした。
治療は関節矯正は一切行わず、左加重側に258の鍼、外側広筋に205で多鍼と筋膜矯正を行いました。直後から膝関節の屈曲変位は消失して肩甲骨の過剰内転も無くなりました。
最後に写真を撮って終了となりました。改めて感じたことは臨床とは、目の前の患者さんに今何ができるのか、何ができないのかを瞬時に精査することの重要性を感じました。まだまだ経験が必要ですね。

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