主訴は右腰部から下肢のしびれ 年齢は91歳女性。
今更ですが、私は臨床においてその患者さんの訴える痛みの原因を老化現象や血流不足のせいにはしません。本日の新患さん、お話をお聞きし触診の結果、坐骨神経痛の原因は80年前の左足首の捻挫だということがわかりました。先ずは疼痛解除の目的で鍼を打ってしばらくして抜鍼をした時にピンときたのです。この方は治療効果が早い、効きやすいので注意が必要だなと。鍼が終わり足首のARCTとSVOTを行って改めて立位になってもらったところ、「先生、さっきよりしっかりこの骨盤で立っていますよ 足の裏でしっかり立ててるんです 気持ちいいわ」と仰ったのです。正直びっくりしました。改めてすごい感性の持ち主なんだなと思い、付き添いの方にもお話ししました。「〇〇さん、すごい敏感で繊細な方ですね 治療の効果の感じ方が素晴らしいですよ」そういうと「そうなんですよ 〇〇さん若い時から頭の回転がすごいんです」と言ってました。その患者さん、帰りは軽快な歩きでお帰りになりました。今後が楽しみですがしっかり気を抜かないで治療させてもらいます。