たまたま最近2例同じような症例の方がいらっしゃいました。お二人とも、大腿四頭筋の自力ストレッチ後に膝関節に水が溜まったと言うものです。整形外科にて水を抜いてもらい痛み止めの注射もやってもらい痛み自体は改善していますが・・・腫れ感が残っているのと違和感があると言うことでした。そもそもなぜストレッチしたぐらいで膝に水が溜まるのでしょうか。お二人ともかなり激しく伸ばそうとしたそうです。でもおそらく原因は膝関節の関節包内運動を無視したことによって発症したのではないかと思ってます。膝関節は屈曲時に脛骨が内旋して屈曲が完了します。逆に膝関節の伸展時には脛骨が外旋しながら伸展が完了するようにできています。これは生理的な動き、関節包内運動ですので自分の意識レベルでは厳しいと思います。ご自分でストレッチをする時には普通に、単純に脛骨の内旋をせず自分の手で足首を持ってグイッて膝を曲げると思います。この時にミスアライメントが発生していると思います。昔のガラケーのパカパカ閉じる時と同じですよね。治療は大腿四頭筋の筋膜に硬さや癒着があれば鍼と筋膜矯正をおこない、その後は極超短波療法とMAXISを行います。不思議とお二人ともMAXISがお気に入りで「これ関節がはまる感じで気持ちいいんだよ」っておっしゃってます。行う側も気持ちがいいのです。この軸が揃う感覚、好きです。