前回（手首をクルクル回した時に鳴る音の正体♯1）の続編です。昨日いらっしゃたのでお話しした通り長母指外転筋に対してNSPを行いました。仰向けで前腕は中間位にします。この姿位にするにはこだわりがありまして、前腕の伸筋群9本をきちんと並べた状態で鍼を打つことによって隣同士の筋膜の癒着を感じ取りながらできるのです。治療を行う前に患者さんが最近母指と示指を重ねた時になんとなく母指側に力が入らないと言ってまして、それを治療後の評価として使うことにしました。もちろん斜角筋にもNSPを行いましたが、前腕の質感と改善度合いが合わないのでこれはやはり前腕伸筋群だろうと思いました。直後効果として、母指と示指の重ねた時の力が出ました。鍼を打った後の違和感はありましたが、母指のMP関節の違和感は軽減しました。次回も同じ治療を行っていい感じでしたら母指のMAXISを行って仕上げるつもりです。また投稿させてもらいます。