外反母趾と股関節変位を考える♯1

両母趾、もしくは片方母趾だけが外反している患者さんがいらっしゃいます。(内反小趾を併発している場合も)成り立ちの原因として、今回は股関節変位を考えてみたいと思います。この論点でほとんどの説明が出来てしまうかもしれないくらい大切です。よくあるパターンとして股関節が内旋・屈曲変位をしていて下腿部の外旋変位を併発した結果、母趾の内側に加重するために外反母趾が形成されてしまう。これは両側性も片側性も存在していて、両側性の場合は遺伝的要素が強いと思います。片側性もしくは両側性なっていても程度の左右差がある場合は後天的な原因(尻もちや、下肢全般の怪我や捻挫、骨折・脱臼歴)から結果的に左右の下肢長の違いが発生して外反母趾になるパターン。もう一つはこの2つのパターンの混合型。なるべく外反している母趾を治療しないで外反母趾を改善したいと思っています。股関節の変位が改善すると母趾の内側にかかる加重が変化しますので随分と楽になることが多いです。 つづく。

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