トリックモーション

距骨の前外方変位が疑われる患者さんでARCT前の評価の一つとして患者さんにベットに座ってもらい足がブラブラするくらいベットを高くして、まず健側の足首から自動背屈をしていただきます。その時の動きの質を見ておきます。その次に患側の足首を自動背屈してもらうと一見左右差がなさそうに見えますが実はそれが無意識なトリックモーションなのです。患側は距骨が前外方変位していることによって自動・他動背屈制限があるはずなのですが、それだと歩いている時に足を引っ掛けたりすることがあります。それを保護、防御するために無意識に沢山の筋肉で健側と同じ量の動きをしようとするのです。その筋肉の総動員を我々は見抜くことが大事です。最初はなかなか難しいかもしれませんが、その場合は背屈の動きを早めてもらうのです。そうすると患側はすぐに筋疲労が訪れるため動きが鈍化します。これでほぼ決定的になることが多いですね。小さな気づき、大事ですね。これからも色々気づきたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です