お腹にしこり ♯1

数年前に一度、今回もテニスのサーブの時に左側の腹直筋の肉離れを起こした方のことです。患部を触るとコブ状の筋膜の癒着がありました。ご本人はコブを毎日揉んでいたそうで、そのおかげで柔らかくはなっているみたいです。しかしその原因を知りたく来院されました。原因はおそらく左腸骨の前方変位（長下肢）によるものと推測しました。ご本人も15年前に駅のホームから線路に転落した事を思い出してくれて、その時に左側の下部肋骨を骨折されたそうです。結論としましては、線路に転落した際に左側腸骨をぶつけて腸骨の前方変位（長下肢）になりその結果、右加重になったことで上半身の左側屈が起き、そのために左肩が下がり骨折した付近の腹直筋の持続短縮が起き、その状態の方がテニスのサーブ時に右後方に上半身を逸らした時に筋繊維が部分的に切れたと推測しました。その根拠に左下肢のMAXISに振動が渋い、バンザイ時に左右の中指のが揃わず明らかに左中指が下方にありました。治療はSVOTです。直後改善しましたので、気をつけていただくことは右加重にならないように足踏みです。患部はくすぐったいと思いましたのでご自分で揉んでもらうことにしました。次回も報告します。