SVOT(仙腸関節振動圧迫法)の改良 ♯15

ここ数日行っている横座り評価(厳密には仰向けで膝を立ててもらい左右にバタンと倒してもらう)を使うことがあります。特に下肢のMAXISが陰性の場合です。本日来院された患者さんで、仕事で下にある荷物を持ち上げて右から左に移動する時に慢性的な左背部痛があるとのことです。患部を触ってもそんなに悪い感じがしないので左側の頸部、肩上部などの筋・筋膜と斜角筋からの関連痛を疑い鍼治療を行いましたが、直後思ったような変化が出ませんでした。こんな時こそ発想の転換が必要になります。先ほどの横座り評価(厳密には仰向けで膝を立ててもらい左右にバタンと倒してもらう)を行うと患者さんから見て左側にはバタンと行きます(むしろ行き過ぎ)、右側は半分くらいしか倒れません。よしこれを活用しようと思い、SVOTのインフレア・アウトフレアを矯正してみました。直後均等になり、再度立って左背部痛が出る格好してもらったらなんと痛みが消失していたのです。おそらく上半身の左回旋=下肢の右側バタンと関係と考えれば右側バタンが改善したことで結果として上半身の左回旋可動域が拡大したこと(逆側は可動域が狭くなってました)で脊柱起立筋の運動量が少なくて済み疼痛が消失したと考えました。まだまだ先は長そうですが研究を続けたいと思います。

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